不整脈は、なんら自覚症状がなく、心電図検査をおこなってはじめてなんらかの異常が見つかった、というケースもあれば、逆に、動悸や胸の不快感といった、自覚症状に悩まされながらも、検査によって発見できない場合もあります。
自覚症状がありながら、検査を受けると何の異常も見つからない、という状態は、実際、非常に不安なものです(むしろ、はっきりとなんらかの病気と診断され、しかるべき治療やその後の予後について、情報を得られたほうが、ずっと精神的に楽になります)。
不整脈は、精神的な要素も大きく関与しますので、不安を抱えたまま一人悩むのではなく、どなたかに相談することはとても有益です。
医師の診断を受けてはっきりと異常がみつからなかった場合、または医師の診断を受けてはおらず自覚症状に悩んでいらっしゃる場合、以下の相談窓口に問い合わせてみられてはいかがでしょう:
●「地域医療評議会」(健康情報センター)
・問い合わせ方法・・・電話、手紙(返信用切手を同封)
・〒180 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-1 井の頭ビル7階
・電話・・・0422-43-8397(月曜日~金曜日の13時~17時)
・ファックス・・・0422-43-8302
・費用・・・相談は電話無料、面接は予約制で30分 \5000
●「ささえあい医療人権センター」COML
・問い合わせ方法・・・電話、手紙、ファックス
・〒530
大阪府大阪市北区西天満4-1-11 昭栄ビル南館305
・電話・・・06-314-1652
・ファックス・・・06-314-3696
・費用・・・相談無料
*ニューズレター「COML」を月1回発行。年間購読料 \4000
成人病、特に三大成人病と呼ばれる、ガン、心臓病、脳卒中の予防と改善のためには、健康診断の受診が欠かせません。もちろん、「異常なし」(正常)と出れば嬉しいのですが、健診の結果、「要精検」あるいは「要再検」「要精密検査」と出てしまうこともあります。
しかし「要精密検査」と出ても、それで病気を決まったわけではありませんから、悲観することなく、とにかく正確なことを知るためにも必ず精密検査を受けるようにしてください。二次検査の結果によって、「要観察」「要治療」「要休養」となります。
●「要観察」
薬の服用などは必要ありません。しばらく「注意して様子をみましょう」というものです。これをいい機会ととらえ、生活の改善に本格的に取り組みましょう。そして治療までいかなくても改善できるような努力を進めます。また定期的に検査を受けることが大切です。
●「要治療」
健診、およびその後の精密検査によって異常な病変が確かめられ、もはや生活改善だけでは不十分となってしまい、投薬などの治療が必要な状態です。ただし、多くの場合入院は必要なく、外来の治療と観察になります。
●「要休養」
細密検査によって検査所見の異常が確認され、休養が必要となった状態です。とにかく仕事などをいったん休み、充分な休養と適切な治療を受けることに専念します。
いずれにしても医師の指示に従い、生活で改善すべき点(減塩や飲酒の制限、禁煙など)は改めます。自己判断で治療をやめることは決してないようにしましょう。
三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)を含め、成人病の多くは、誤った生活習慣がその誘因となっています。したがって、生活を改善することが成人病の予防となると同時に、たとえ発症してしまったとしてもそれ以上、状態を悪化させない、できれば改善させるために非常に重要な手段となります。
生活習慣の改善のポイントは、主に食生活、運動、休息を中心に誤った習慣を改めていくことにあります。
1.食事
・1日30品目を栄養のバランスよくとる。
・腹八分目でよくかんで食べる。
・脂肪は、植物性・魚由来のものをとる。
・カルシウムが不足しないようにする。
2.運動
*厚生省アクティブヘルスプラン
・生活のなかに運動を取り入れる。
・明るく、楽しく、安全に運動する。
・運動を生かした健康づくりをする。
3.肥満対策
・標準体重と肥満を数式で示し、現実を知る。
・エアロビックな運動を取り入れる。
・食生活を考える。
4.睡眠
・生活リズムに合った早寝早起きをする。
・よく寝られるようにする工夫をする。
5.余暇
*厚生省の「健康づくりのための休養指針」
・生活にリズムをつける。
・ゆとりの時間でみのりある休養をとる。
・生活のなかにオアシスを作る。
6.嗜好品
・喫煙・・・タバコに関しては「適量」というものはありません。「節煙」はあくまで妥協策であり、「禁煙」こそが絶対的に良いにきまっているのです。
・お酒と上手につきあう。・・・飲酒量は、ビールなら大瓶1本、日本酒なら1合、ワインならグラスに2杯が目安です。
40歳~60歳代という働き盛りの中高年の死亡原因上位3位を占める、三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)は、誤った生活習慣がその温床となることが多いことから生活習慣病とも呼ばれます。
生活習慣の改善というと、やはり食生活や運動などが思い浮かびます。もちろんこれらも重要ですが、健康にとって欠かせないことは「質の良い休養をとること」です。
疲労の蓄積は、三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)のなかでも特に、死亡原因の第1位を占めるガンに対する抵抗力を弱め、病気を発症させるきっかけを与えてしまうことになります。
「疲労」というのは、時代の変化によって変わります。以前は、身体を動かしたことによる「肉体的な疲労」が主でした。また、身体全体の疲労でもありました。しかし、現在は、身体よりも精神的に疲弊しているという場合が多く、しかも一日座ってコンピュータを使っていた、といったことが原因で身体の一部分だけが「集中的に疲労」したり、まったく動かずに座りっぱなしによる「運動不足による疲労」が増えています。
したがって、疲労の回復の仕方もそれなりに工夫が必要です。精神的な疲労に対しては、気分転換や適度な運動が疲労回復に役立ちます。レクレーションや趣味の活動など、気分をリフレッシュできることをしましょう。仕事とはまったく関係のないことをしてみると効果があります。
身体の一部分だけに疲労が蓄積している場合は、細切れの時間でいいので、仕事の合間に全身を動かすようにしてみてはどうでしょう。休憩時間に外の空気を吸いに出てみる、あるいはあえて別の階のトイレへ「遠出」するのもいいかもしれませんね。
三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)の筆頭にあげられるガンは、残念ながら完全にその発症を阻止することはできませんし、発ガン遺伝子を根絶することもできません。しかし発ガン遺伝子に極力刺激を与えないよう、そっとしておくために有効な方法が幾つかあります。バランスがとれ、変化のある食生活など、食事の改善についてよくいわれますが、それ以外にもストレスをためないことが大きな効果あることが注目されています。
疲れやストレスはガンに対する抵抗力を弱め、身体のバランスを崩す要因となるのです。
ストレス対策
ストレスに負けない身体と心をつくり、維持するために心得ておくことをあげます。
1.疲れをためない、残さない。
とにかくしっかりと休息をとりましょう。眠れなくても横になっているだけでも身体は休まります。
2.不満はためない、残さない。
不満や不平は吐き出してしまいましょう。そして吐き出したら、忘れてしまうことです。新しい気持ちでまたスタートすればいいのです。
3.完ぺき主義は疲れます!
何もかも完ぺきにやろうとすると、小さなミスも許せなくなってしまいます。そして自分に対する自信を失ってしまうことになります。失敗を引きずらないこと、次は繰り返さないようにしようと、前向きに行くことが大切です。
4.潮時が大切。
自分の力ではどうしようもないときには、無理は禁物です。気軽に助けを求めましょう。またダメだと思ったら潮時を見極めることも大切な勇気です。
三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)の予防のために、厚生省は、「健康づくりのための運動」を提唱しています。ただし、運動は「適度」であることが大切で、強すぎる運動はかえって害をもたらしかねません。運動を楽しむためには、いきなり走り出したり、するのではなく、まずはじめる前に、自分の身体の調子や年齢をちょっと考えてみる時間をとりましょう。体調のすぐれないときに無理な運動は禁物です。事前に健康診断を受けることも大切ですね。また、食事直後の運動は控えます。食事後1時間半程度は、ゆっくりと過ごし、運動はそのあとにします。睡眠不足や体調の悪い日は無理をせず、運動を休みましょう。そして運動を始めるときには、ウォーミングアップを忘れずに!
徐々に運動強度を上げていく、徐々にピッチをあげていくようにします。そして無理に続けずに、早めに切り上げましょう。大量にして、ずっと休むのではなく、少しずつ毎日続けられるように余力を残してやめるのが運動を継続させるこつです。そして運動が終わったら、整理運動をします。クールダウンをして疲れた筋肉をほぐすことで運動の疲れを身体に残さないようにしましょう。
健康のための運動は、1回の運動量は少なくとも10分以上続けること、1日20分以上続ける、また、原則として毎日続けることが大切です。
自分のペースで、または家族や気の合った仲間といっしょに、楽しく計画的に運動を続け、日常生活のなかで習慣化しましょう。
厚生省は、三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)の予防のために「健康づくりのための運動所要量」を提唱しています。それによると、40代~60代では、一週間の合計運動時間は、40代で160分、50代で150分、60代では110分とあります。運動は、1回の運動を少なくとも10分以上続け、1日に20分以上が望ましいといわれます。そして原則として毎日続けましょう。
運動を始めるにあたっては、ウォーミングアップをすることが大切です。ウォーミングアップは、怪我や事故を防止するために重要です。特に冬などの気温が低いときや朝起きたばかりなどは、身体が温まっていません。運動そのものよりもこのウォーミングアップこそに充分に時間をかけるつもりでうっすらと汗がにじむくらいまでしっかり身体を温め、ほぐしましょう。
また、運動が終わってからのクールダウンも大切です。運動は原則として毎日続けることが大切です。翌日に疲れを残さないためにも、疲れた筋肉をよくほぐし、沈静化します。
そして計画的な運動が大切です。ひとつの運動にばかり固執するのではなく、全体的に身体を鍛えます。水泳やエアロビクスなど、全身を使った運動は、基礎的な体力づくりに最適です。その一方で、部分的に筋力を鍛えたり、持久力や柔軟性を高めるなど、自分の苦手とする分野、あるいは弱い部分を強化する運動を盛り込むことも大切ですよね。たとえば、肩こりや腰痛を防ぎ、改善するためにも、関節が硬くならないような運動、ストレッチを取り入れるといいでしょう。
三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)を招く誘因として特に改善を強く求められているのが、肥満です。肥満度は、現在の体重から標準体重を引いたものを標準体重で割り、100をかけて出します。
*標準体重は、身長(メートル)の2乗に22をかけて出します(ケトレー指数による標準体重)。
肥満度は、軽度肥満度(肥満度が+10~20パーセント)、中程度肥満度(肥満度が+20~30パーセントの場合)、高度肥満度(肥満度が+30パーセント以上の場合)にわかれ、それぞれに適切な減量プランがあります。
軽度肥満
まず、女性は1日1600キロカロリーから、男性は1日1800キロカロリーから始めます。この食事を1週間以上続けてみてみます。
1週間以上たっても減量効果が現れない場合や、1週間したら減量がとまってしまったという場合には、運動を加えることで消費カロリーを増やすようにします。
運動を増やしても減量効果がとまってしまったら、女性は1日1400キロカロリーに、男性は1日1600キロカロリーに食事制限を厳しくします。
中程度肥満
女性は1日1400キロカロリーから、男性は1日1600キロカロリーからスタートします。
減量効果がとまった、あるいは現れない場合は、軽度肥満の場合同様、運動を加えます。さらに減量効果がとまってしまったら、女性は1日1200キロカロリーに、男性は1日1400キロカロリーに食事制限を厳しくします。
高度肥満
女性は1日1200キロカロリーに、男性は1日1400キロカロリーに食事制限を厳しくします。
軽度、中程度と同様にし、運動を加えても減量効果がとまったら、女性は1日1000キロカロリーに、男性は1日1200キロカロリーに食事制限を厳しくします。
三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)で亡くなる人は、40代~60代の働き盛りの年齢の死亡者数の約60パーセントを占めます。成人病予防および悪化防止のために、肥満対策があります。肥満対策は、本人の自助努力だけに頼るのではなく、きちんとした専門家の管理のもとで行うことでよりいっそうの効果をあげることができます。
たとえば、肥満をなおすための行動療法的アプローチとして次の10か条があります。その中心は、自分の食生活にマインドフルになるということでしょうか。
●記録をとる。
1.体重を記録する。
2.食べた物を記録する。
3.食べた場所、時間、同伴者を記録する。
*体重や食事、および食事をとりまく環境について記録をとることで結果が明白になります。改善点を突き止める資料になります。
●食べ方を工夫する
4.欠食、まとめ食いをしない。
5.夜食をしない。
6.ゆっくり食べる。
7.ながら食いをしない。
*規則的な食事をすることが大切です。特に朝食を抜くことは極力控えます。食事時間があくと食べたものが体脂肪として蓄積されやすくなります。また、寝る前の食事も同様で、体脂肪となりやすいだけでなく、血中コレステロールを増やし、動脈硬化の原因にもなります。
●その他
8.身体と手をまめに動かす。
9.買物は食後にする。
10.買いだめをしない。
*何か「やっている」ことが大切です。そうすれば口寂しさや空腹感を和らげることができます。また、空腹だと何もかもがおいしそうに見えて余計なものまで買ってしまいます。