三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)のなかでも、特に死亡率が高いのが、ガンです。これは、身体にできる悪性腫瘍をまとめた総称です。ガンというのは、私たちの身体をつくっている数10兆もの細胞のなかの「1つ」が何かのきっかけで異常に増殖し、それが全身に広がっていき、やがては人を死に追いやってしまうこともあるという恐ろしい病気です。
ガンには大きく分けて、次の3種にわかれます。
●ガン腫・・・皮膚、消化管、呼吸器、泌尿器、生殖器、など、臓器の上皮組織に発生するガンをいいます。
●肉腫・・・上皮組織以外の骨や筋肉、リンパなどにできるガンをいいます。
●白血病・・・血液のガンです。
次のような症状はガンの危険信号とされます。心当たりがある人は、専門の医師に診てもらうようにしましょう。
●舌・皮膚・・・なかなか治りにくい潰瘍。
●乳房・・・乳房を触ってみて、しこりはないか。
●食道・・・飲み込みづらい、という感じはないか。
●喉頭・・・声がかすれる、症状はないか。
●胃・・・胃のむかつき、食欲がない、突然好みが変わった、ということはないか。
●肺・・・咳やたんが続く、たんに血が混じっている、ということはないか。
●大腸・直腸・・・便に血が混じっている、粘液がでる、ということはないか。
●子宮・・・急におりものの量が増えた、不正出血がある、ということはないか。
●腎臓・膀胱・前立腺・・・尿の出が悪い、血尿が出る、ということはないか。
三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)のなかでも、特に働き盛りの40代~60代の死亡率1位に君臨し、しかも患者数は今もなお増加の傾向をしめしているガン。何とか、予防をと、思うのですが、残念ながら、ガンを完全に予防することは不可能です。しかし、発ガン遺伝子を刺激しないようにすることは可能といわれています。基本は、食生活と運動です。
それでは、どのようなことが有効で、また実際に私たちの生活のなかで実行可能なのでしょうか。国立がんセンターが提唱する「ガン防止のための日常生活12か条」をご紹介します。
1.偏食をしないでバランスのとれた食事をする。
2.毎日、変化のある食生活をする。
3.食べすぎを避ける。
4.深酒をしない。
5.タバコを減らすか禁煙する。
6.適量のビタミンと、たくさんの繊維をとる。
7.塩辛いものを多量にとらない。
8.あまり熱いものは食べないようにする。
9.カビの生えたものを食べない。
10.日光に当たりすぎない。
11.疲れやストレスをためない。
12.身体を清潔に保つ。
これらは直接、がん細胞に働きかけたり、発ガン遺伝子を根絶するというものではありません。しかし食生活を改善し、適度な運動を行うことで抵抗力をつけることができます。精神的にストレスを発散させることも大切です。ガンを寄せ付けない心と身体を作るということが、非常に有効な予防法となるのです。さらに、たとえガンになってしまったとしても早期発見によって対処可能な場合が多々ありますので、定期的に検診を受けることも大切です。