三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)を招く誘因として特に改善を強く求められているのが、肥満です。肥満度は、現在の体重から標準体重を引いたものを標準体重で割り、100をかけて出します。
*標準体重は、身長(メートル)の2乗に22をかけて出します(ケトレー指数による標準体重)。
肥満度は、軽度肥満度(肥満度が+10~20パーセント)、中程度肥満度(肥満度が+20~30パーセントの場合)、高度肥満度(肥満度が+30パーセント以上の場合)にわかれ、それぞれに適切な減量プランがあります。
軽度肥満
まず、女性は1日1600キロカロリーから、男性は1日1800キロカロリーから始めます。この食事を1週間以上続けてみてみます。
1週間以上たっても減量効果が現れない場合や、1週間したら減量がとまってしまったという場合には、運動を加えることで消費カロリーを増やすようにします。
運動を増やしても減量効果がとまってしまったら、女性は1日1400キロカロリーに、男性は1日1600キロカロリーに食事制限を厳しくします。
中程度肥満
女性は1日1400キロカロリーから、男性は1日1600キロカロリーからスタートします。
減量効果がとまった、あるいは現れない場合は、軽度肥満の場合同様、運動を加えます。さらに減量効果がとまってしまったら、女性は1日1200キロカロリーに、男性は1日1400キロカロリーに食事制限を厳しくします。
高度肥満
女性は1日1200キロカロリーに、男性は1日1400キロカロリーに食事制限を厳しくします。
軽度、中程度と同様にし、運動を加えても減量効果がとまったら、女性は1日1000キロカロリーに、男性は1日1200キロカロリーに食事制限を厳しくします。
三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)で亡くなる人は、40代~60代の働き盛りの年齢の死亡者数の約60パーセントを占めます。成人病予防および悪化防止のために、肥満対策があります。肥満対策は、本人の自助努力だけに頼るのではなく、きちんとした専門家の管理のもとで行うことでよりいっそうの効果をあげることができます。
たとえば、肥満をなおすための行動療法的アプローチとして次の10か条があります。その中心は、自分の食生活にマインドフルになるということでしょうか。
●記録をとる。
1.体重を記録する。
2.食べた物を記録する。
3.食べた場所、時間、同伴者を記録する。
*体重や食事、および食事をとりまく環境について記録をとることで結果が明白になります。改善点を突き止める資料になります。
●食べ方を工夫する
4.欠食、まとめ食いをしない。
5.夜食をしない。
6.ゆっくり食べる。
7.ながら食いをしない。
*規則的な食事をすることが大切です。特に朝食を抜くことは極力控えます。食事時間があくと食べたものが体脂肪として蓄積されやすくなります。また、寝る前の食事も同様で、体脂肪となりやすいだけでなく、血中コレステロールを増やし、動脈硬化の原因にもなります。
●その他
8.身体と手をまめに動かす。
9.買物は食後にする。
10.買いだめをしない。
*何か「やっている」ことが大切です。そうすれば口寂しさや空腹感を和らげることができます。また、空腹だと何もかもがおいしそうに見えて余計なものまで買ってしまいます。