成人病、特に三大成人病と呼ばれる、ガン、心臓病、脳卒中の予防と改善のためには、健康診断の受診が欠かせません。もちろん、「異常なし」(正常)と出れば嬉しいのですが、健診の結果、「要精検」あるいは「要再検」「要精密検査」と出てしまうこともあります。
しかし「要精密検査」と出ても、それで病気を決まったわけではありませんから、悲観することなく、とにかく正確なことを知るためにも必ず精密検査を受けるようにしてください。二次検査の結果によって、「要観察」「要治療」「要休養」となります。
●「要観察」
薬の服用などは必要ありません。しばらく「注意して様子をみましょう」というものです。これをいい機会ととらえ、生活の改善に本格的に取り組みましょう。そして治療までいかなくても改善できるような努力を進めます。また定期的に検査を受けることが大切です。
●「要治療」
健診、およびその後の精密検査によって異常な病変が確かめられ、もはや生活改善だけでは不十分となってしまい、投薬などの治療が必要な状態です。ただし、多くの場合入院は必要なく、外来の治療と観察になります。
●「要休養」
細密検査によって検査所見の異常が確認され、休養が必要となった状態です。とにかく仕事などをいったん休み、充分な休養と適切な治療を受けることに専念します。
いずれにしても医師の指示に従い、生活で改善すべき点(減塩や飲酒の制限、禁煙など)は改めます。自己判断で治療をやめることは決してないようにしましょう。
三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)を含め、成人病の多くは、誤った生活習慣がその誘因となっています。したがって、生活を改善することが成人病の予防となると同時に、たとえ発症してしまったとしてもそれ以上、状態を悪化させない、できれば改善させるために非常に重要な手段となります。
生活習慣の改善のポイントは、主に食生活、運動、休息を中心に誤った習慣を改めていくことにあります。
1.食事
・1日30品目を栄養のバランスよくとる。
・腹八分目でよくかんで食べる。
・脂肪は、植物性・魚由来のものをとる。
・カルシウムが不足しないようにする。
2.運動
*厚生省アクティブヘルスプラン
・生活のなかに運動を取り入れる。
・明るく、楽しく、安全に運動する。
・運動を生かした健康づくりをする。
3.肥満対策
・標準体重と肥満を数式で示し、現実を知る。
・エアロビックな運動を取り入れる。
・食生活を考える。
4.睡眠
・生活リズムに合った早寝早起きをする。
・よく寝られるようにする工夫をする。
5.余暇
*厚生省の「健康づくりのための休養指針」
・生活にリズムをつける。
・ゆとりの時間でみのりある休養をとる。
・生活のなかにオアシスを作る。
6.嗜好品
・喫煙・・・タバコに関しては「適量」というものはありません。「節煙」はあくまで妥協策であり、「禁煙」こそが絶対的に良いにきまっているのです。
・お酒と上手につきあう。・・・飲酒量は、ビールなら大瓶1本、日本酒なら1合、ワインならグラスに2杯が目安です。