仕事に追われ、家事に追われ・・・肉体的にも、精神的にもまさにキリキリ舞いの働き盛り、40代~60代の中高年を襲う病気の総称が成人病です。なかでも、三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)は、この年代の死亡率の上位3位を、割合にして60パーセントを占めています。成人病は、その多くが間違った生活習慣が温床となることから、生活習慣病とも呼ばれます。したがって成人病の予防、改善のためには、生活を改善することが絶対的に大切です。と同時に、人間の身体は・・・悲しいことにいつまでも若くあり続けることはできません。生まれて40年~60年も生きていれば、どこかしか「ガタ」がくるものです。したがって、若い頃よりもメンテナンスに気をつけることが、この先のまだまだ長い後半の人生を元気にすごしていくための欠かせない条件となります。
まずは、自分の身体の状態を知ることが大切です。そのためにも定期的に健康診断を受けましょう。年に1回、たとえば自分の誕生日に受けるようにするのもいいですし、ご夫婦で結婚記念日にいっしょに人間ドックを受ける、という方もいらっしゃいます。
健康診断といってもいろいろな種類があります。企業や役所、学校関係者など、勤めていらっしゃる方の場合は、それぞれの勤務先で法律の規定に沿って健康診断が行われるでしょう。また、老人保健法によって市区町村が実施する場合もあります。内容的にもさまざまで、胃がんや肺がん、または子宮がんといったように、特定の疾患に限定してその早期発見のために行うものや、人間ドックのように総合的に検査を行うものもあります。
職場で健康診断を行ってくれる場合はいいのですが、自営業者や勤めていない人、勤めていても派遣労働者やパートタイム労働者、学校の講師など、その機会がないという人もいます。そういう人は、老人保健法によって市区町村が実施する健診を受ければいいのですが、人数が限定されていたり、日程的に合わなかった、気がついたときにはすでに募集が終わっていた、ということが多々あります。そのような場合は、最寄りの保健所や保健センター、総合健診センターまたは市区町村の担当課に問い合わせてください。来年まで待っていて、ひょっとしたら手遅れに!ということもないとはいえません。思い立ったときに自分から積極的に受診することが大切です。
健康診断には、「胃がん検診」や「大腸がん検診」というように、特定の疾患の早期発見を目的に行われるものと、「人間ドック」や「成人病検診」というように総合的に健康状態を検査するものがあります。「健康診査」「健康診断」「成人病検診」などと名前は変わっても、目的は同じで病変の有無を調べるということに変わりはありません。
何か特に気になる異常があるというわけではない、という場合は、とにかく「総合健診」を受けてみるといいかもしれませんね。
老人保健法に基づく健康診査では、基本的な検査として、問診、身体測定、理学検査、尿検査、血液検査、血圧測定、心電図、および眼底検査を行います。そのほかがん検診として、胃がん検診、肺がん検診、乳がん検診、子宮がん検診、さらに大腸がん検診が行われます。